駅から歩ける「青梅の森」。
広大な雑木林は、東京では貴重です。
スミレやシュンラン、ネコノメソウも咲く春の雑木林を、気軽に楽しめます。
目次
宅地開発を免れた、東京の巨大雑木林を散策する
東青梅駅から、ムササビ広場へ
戦後、急速に進んだ東京の宅地開発。
青梅駅北部の雑木林も、大規模住宅開発が計画されましたが、事業者の倒産等で頓挫。
市が雑木林を買い上げ、2010年代に「青梅の森」として散策路を整備されました。
「青梅の森」入口は数ヶ所あります。今回はムササビ広場（北谷津）から歩きます。
最寄り駅は、JR青梅線・東青梅駅。北口・西側の成木街道を北へ進みます。
東青梅付近の春を彩る、紅白の梅。
成木街道を1kmほど歩き、「羅随庵」の看板のある分岐を左折します。
長閑な道をノンビリと歩きます。
道端には、モクレンや菜の花。
道端にたたずむ、円空仏のようなお地蔵様。
畑の空き地は、ホトケノザの絨毯です。
舗装道路が砂利道となり、「青梅の森 入口」の道標が現れます。
芽吹きも美しい道を往きます。
ムササビ広場に到着。川の源流で、小さな池もあります。
葉の形から察するに、タネツケバナでしょうか？ 帰化植物のミチタネツケバナではなさそうです。
オオイヌノフグリも咲いていました。
ムササビ広場から、おにぎり岩へ
ムササビ広場から、おにぎり岩を目指します。木道の道を抜けると、登り道となります。
木漏れ日の雑木林を、登ります。
しばらく登ると稜線に出ます。右折し「おにぎり岩」まで足を伸ばしましょう。
緩やかな稜線をしばらく歩けば「リスの展望台」に到着。スカイツリーも見えます。
送電線の下を通り、しばらく歩くと「おにぎり岩」の分岐。指導標に従い、北へ進みます。
ひと登りで「おにぎり岩」に到着。誰が名付けたのか知りませんが、なるほどおにぎりみたいですね。
硬い石（チャート）が風化せずに、ここだけ岩が残ったのだとか。
おにぎり岩から来た道を南下し、「マツボックリ山展望台」を目指します。
小さなアップダウンを繰り返し、「マツボックリ山展望台」に到着。
都心方面が見渡せます。ベンチもあり、休憩するのも良い展望台です。
「マツボックリ山展望台」から、東の「四小入口」方面へ進みます。
心地よい雑木林を抜けて。
落ち葉の道を歩きます。
マキノスミレでしょうか、スミレも咲き乱れています。
緩やかな道を歩くと、赤禿（あかっぱげ）に到着。
赤禿の少し先に、北谷津（ムササビ広場）方面への分岐を左折します。
釣り鐘状のアセビも、見頃です。
雑木林を下ります。ほどなくムササビ広場に到着。右折し、東青梅駅へ戻ります。
近くの天寧寺に寄り道するのも良いですよ。
青梅の森、春の希少植物
「青梅の森」には、ネコノメソウの大群落があります。
地味なネコノメソウですが、東京では絶滅危惧Ⅱ類に指定され、希少な植物です。
3月中旬〜4月下旬に咲きます。
森の片隅に、シュンランもひっそりと。こちらも絶滅危惧種、例年3月中旬〜4月上旬が見頃です。
インフォメーション
マップ
JR東青梅駅 …〈25分〉… ムササビ広場 …〈25分〉… おにぎり岩…〈25分〉 … マツボックリ山展望台 …〈30分〉… ムササビ広場 …〈25分〉…JR東青梅駅
ー計2時間10分ー
コースの状況など
- 全体に緩やかな上り下り
- 東青梅駅近く、成木街道にファミリーマート、セブン-イレブンあり
- トイレは東青梅駅前にのみ
