東京都・瑞穂町の耕心館。
江戸時代の民家を活かした、公共施設です。
館内の庭は、野草園として整備。
クマガイソウ、エビネなど野生ランをはじめ、希少な花も咲きます。
目次
100種類以上の山野草が楽しめる、瑞穂町・耕心館
養蚕農家の民家を活かした、町営の文化施設
東京都・瑞穂町の、耕心館。
江戸時代末期の民家を活かした、町営の文化施設です。
最寄り駅は、JR八高線・箱根ヶ崎駅。駅から約20分ほど、茶畑も広がる道を歩きます。
元々は、養蚕農家の民家。武蔵野の旧家の面影を今に残す、木造金築です。
民家の1階は、カフェレストラン・ストーリア。
コーヒーはもちろん、地元・名産の狭山茶も頂けます。
山野草の庭を眺めつつ、食事が楽しめます。
カレー、ビーフシチュー、ハンバーグなど、フードメニューも充実しています。
レストランの詳細は、上記の記事をどうぞ!
貴重な山野草も楽しめる、耕心館の庭園
耕心館の魅力は、なんといっても庭園です。
100種類以上の野草が、所狭しと栽培。
手入れもよく、野草愛好家はもちろん、フォトグラファーにも大人気です。
四季折々、美しい庭ですが… 3月から4月にかけて、春の時期は格別です。
河川敷の草原に咲くサクラソウ。護岸工事などで自生地は激減しました。
雪解けの山に咲く、シラネアオイ。1科1属1種・日本固有種の、希少植物です。
青森・下北半島から種を譲り受け、耕心館のボランティアが大切に育てた、とのこと。
レブンキンバイソウも咲いていました。日本では北海道・礼文島のみ自生する希少種。
これは滅多に見られません!
準絶滅危惧種のヤマシャクヤク。
東京では、檜原村・都民の森に自生しています。
小さな白い花の、クルマバソウ。
オサバグサの花。針葉樹林帯に咲く植物です。
イカリソウの花。里山にも咲く春の野草です。
人里や里山で見かける、シャガの花。手入れが良いのか、ここのシャガは美しいですね。
独特の形をしたユキモチソウ。漢字だと「雪餅草」ですが、毒草です。
オドリコソウの花も咲いていました。
瑞穂町からほど近い、羽村のチューリップ畑近くに、オドリコソウの自生地があります。
クマガイソウやエビネなど、野生ランも
春の耕心館の目玉、クマガイソウ。日本では珍しい、大きな野生ランです。
環境省のレッドブックによれば、東京では絶滅しました。
こちらは、コアツモリソウ。まさに小さなアツモリソウ、みたいなデザインですが、唇弁が上に開いていますね。
エビネも数種類、咲いています。
多摩の里山にもひっそりと咲く、シュンラン。
手入れの良い庭園で、野草を楽しむのも良いですね。
大きな植物園と違いコンパクトですが、その分、短時間でたくさんの花を鑑賞できます。
入園料も無料と、気軽に利用できるのも魅力です。
早春、2月前後には、セツブンソウも咲きます。
2022年オープンのパティスリーくりりんベリーも耕心館の近く。
イチゴ農園直営のケーキ店です。イチゴのスムージーも絶品です。
インフォメーション
アクセス・開園案内
JR八高線・箱根ヶ崎駅より、徒歩21分
駐車場… あり
●耕心館
開館時間… 10:00〜21:00 入場無料
休館日… 第3月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
※緊急事態宣言により2021年2月現在、19:00閉館
Webサイト… https://www.koshinkan.jp/
住所… 東京都西多摩郡瑞穂町大字駒形富士山317-1
電話… 042-568-1505