都区内から青梅へ移住して、丸4年。
住んで良かったところ、多々ありました。
田舎と都会の性格を併せ持つ、青梅。
5年目を期に、改めて良かった点、意外な点をまとめてみました。
目次
青梅は住みやすい?移住体験者が語る、青梅の住み心地
都区内から青梅へ移住すると…
筆者は、2020年1月に、東京都北区より青梅市へ移住しました。
同じ都内とはいえ、それぞれに特徴があり、ライフスタイルもかなり変わりました。
移住してちょうど1年たった頃、上の記事を執筆。コロナ禍という特殊事情もあり、現在と少々相違する部分も出てきました。
前回と重複する話もありますが、さらに3年住んでの感想をまとめてみました。
青梅で便利なこと、不便のこと
都内で2番目に広い青梅市、地域によって事情は異なります。
なお、市街地と山間部では、利便性も周辺環境も全然違います。詳しくは山と渓谷の街・青梅|失敗しない移住のための、エリア選びとは?をどうぞ。
今回は「青梅の市街地」での感想となります。
- 日常の買い物などは意外と充実
- 病院や行政サービスは、まずまず
- 都心へのアクセスは、行きは良い良い、帰りは怖い
- 車なくとも、とりあえず大丈夫
- 飲食店は美味いが、営業時間に注意
- 豊かな自然と、歴史ある町
日常の買い物などは意外と充実
青梅市内では、日常の買い物に困ることはまずないでしょう。
- スーパー
河辺駅前のイオンなど、徒歩でも便利なスーパーがあります。食品のみならず、生活用品も幅広く取りそろえています。
青梅で特筆すべきは、郊外食品スーパーの充実度。もちろん車なら便利ですが、自転車でも大丈夫な距離です。ベイシアなど、都区内のスーパーと比べても、その大きさに驚きますよ。 - コンビニ
都区内より密度は低いものの、コンビニも数多くあります。ただし、近くの店が閉店になると途端に不便に… ちょっと足を伸ばす感じとなります。
青梅ではセブン、ファミマが多く、ローソンは少なめ。ミニストップも1店舗のみありますよ。
ファミマ、ローソンはイートインのあるお店も多いですね。早朝営業の飲食店が少ない青梅では、ちょっと便利です。
- ホームセンター、ドラッグストア
ホームセンターは、都内最大級のカインズが圧倒的です。1日居ても飽きません。ドラッグストアはマツキヨが多く、他のチェーンも軒並みあります。 - 農協・野菜無人販売所
市内に農協の直販所は3店舗、新鮮な野菜が買えます。近隣の羽村、日の出町、飯能の農協に足を伸ばすのも楽しいですよ。
また、市内各地に野菜の無人販売所が点在。以前、おめ通で、マップにしようと思ったのですが、あまりに数が多くて断念したくらい。朝早くに行くと良いですよ。
また、鶏卵農家の販売所もあり、新鮮な卵も購入できます。 - 金融機関
都市銀( メガバンク)は、みずほ銀行1店舗のみ。三菱UFJ、三井住友は、立川まで行く必要があります。この2行は市内にATMもないので、ネットバンキングが必須でしょう。
りそな銀行は、青梅市の指定金融機関で、流石に市内に2店舗あります。
青梅信用金庫をはじめ、地元の信金は充実しています。
郵便局は東青梅に本局があります。支店も各地にありますが、郵便物の回収は低めで、速達は本局で出すのが無難でしょうね。 - 百貨店など
青梅に欠けているのが百貨店や、ヨドバシなどの大型家電量販店。これらは、立川まで出る必要があります。
中規模の家電量販店や、ユニクロなどは市内にあります。
市内で調達できない商品は、ネット通販を賢く利用するのが良いかもしれませんね。
病院や行政サービスは、まずまず
図書館、体育施設はまずまず充実しています。
図書館は、市内10ヶ所ありますが、圧倒的に中央図書館が充実。もちろん、最寄りの図書館に取り寄せできます。ネットでの予約も可能で、好きな図書館で受け取れます。
病院は、ICUなど三次救命も可能な、市立青梅総合医療センターがあります。ヘリポートも備えた総合病院です。2023年にリニューアルし、ダビンチなどの先端医療機器も導入されました。
町の病院も眼科、皮膚科など過不足ありません。
青梅ならではの特徴として、郊外型の高齢者向け病院が多いこと。入院費用はそれなりにかかりますが、青梅慶友病院など、定評の高い病院があります。近くの病院にご両親を預けるメリットは大きいですよね。
スポーツ関係だと、公営温水プールがないのがネックでしょうか?現在は、スイミングスクールのプールを休日開放する形です。
都心へのアクセスは?
青梅から新宿まで、直通列車で1時間強。決して近くはありませんが、通勤できない距離でもありません。
朝の通勤時間帯でも、始発駅の青梅はもちろん、東青梅駅でもほぼ確実に座れます。
河辺駅もかなりの確率で乗車可能。また河辺からの始発列車もあります。
小作駅はちょっと微妙で、通勤するのならば、青梅〜河辺を選ぶと良いでしょう。
行きは座ってラクラク通勤ですが… 帰りは激混みの中央線。途中駅から乗車すると、まず座れません。
国分寺〜立川あたりで多少空き、座席近くに居れば座れる感じでしょうか?
行きは良い良い、帰りは怖いですね。
2024年度末には、青梅線にグリーン車が連結されます。別途料金が必要ですが、疲れた日は奮発するのも良いでしょうね。
意外と大変なのが、羽田や成田の空港アクセス。都区内ならば朝でも間に合う便でも、空港近くに泊まることもあるでしょう。
余談ですが、青梅へ移住して、ほぼ都心へは出なくなりました。立川で大抵の用事は済みます。わざわざ出るのは、友人との会食や、コンサートや美術展くらいでしょうか。
車なくとも、とりあえず大丈夫か?
「駅の近くに住む」ならば、自動車は不要です。
青梅の地元民は、車漬けの生活だから「ムリムリ」と言いますが… 心配ご無用、4年間なしでもちゃんと暮らせました。
もちろん、お子さんやお年寄りのいる家庭ならばあった方が便利ですが。
ちなみに、自転車はあると便利です。詳しくは上記リンクをどうぞ。
青梅は都心に比べれば交通量も少なめだし、道も総じて広い。サイクリングに向いた環境です。
野菜はピカイチな青梅の飲食店だけど
青梅をはじめ、多摩地方は野菜の産地。野菜だけではなく、鶏卵、畜産も盛んです。
青梅の飲食店は、なんといっても野菜が美味い! 地元の新鮮な野菜を使用する店も多いし、家族や親戚が農家、というお店もあります。ペチャッとしたレタスとか、プライドにかけても出せなしみたいな感じなのでしょうね。
土地代が安く比較的、店を始めやすい青梅では、小商いの飲食店も多いのが特徴。商業主義に流されず、美味しい料理を追求したお店が数多くあります。
古民家をリノベーションした店も結構あります。
ただし、マイペースの店も多く、営業時間が短かいのが玉に瑕。ノンビリとした気持ちで付き合うのが良いですね。
豊かな自然と、歴史ある町
筆者は、山が好きで移住した口。家から歩いて登れる山がある青梅は、やはり良いですね。
朝起きて、天気が良さそうだから山へ行こうか、というまことに贅沢な環境です。
北アルプスのような派手さはありませんが、美しい雑木林や折々の花を愛で、散策するのも楽しい。
家の近所の森ならば、たとえば春ならば、毎日通うと咲く花が違うことも。
移住してから気が付いたのは、青梅が歴史ある町だったこと。古くから栄え、東京では、八王子、立川、武蔵野、三鷹に次いで5番目に市制となりました。
つまり、戦後のある時期は府中や町田より、栄えていたとも言えます。
古くは石灰の産地として、江戸〜昭和中期には織物の町として発展しました。
また、歴史ある神社仏閣も多く、もっと名が知られても良いのでは、と思う古刹も多いですね。青梅というと、御嶽神社と塩船観音寺が有名ですが、他にも素晴らしい神社仏閣があります。
ちょっと自転車で休日に参拝できるのは、贅沢ですよね。
やや不便な所もありますが、都市機能は過不足なく、自然が豊か。利便性と環境のバランスは人それぞれですが、筆者としては「現時点」では快適かなと。
これは青梅に限りませんが… 10年後、20年後、少子高齢化が進み、人口が減少します。それがやはり懸念点でしょうか。
ともあれ、都会より、時間の流れが緩やかでマッタリしています。それが性に合うならば、移住をご検討ください。