【23/5月更新】ダイヤ改正は青梅線・グリーン車化の布石? 東青梅駅は単線へ

2025年春予定の、中央線快速・青梅線列車のグリーン車増設。
10両→12両編成となり、沿線各駅では、ホームが延長されます。
スペースに余裕のない東青梅駅は、単線化となります。

1 グリーン車増結で変わる、青梅線
- 1.1 2025年、中央線＆青梅線にグリーン車が登場
- 1.2 2023年春から、東青梅駅・ホーム延長工事が始まる
2 2023年3月ダイヤ改正を読み解く
3 インフォメーション
- 3.1 参考資料
- 3.2 交通関係の記事

グリーン車増結で変わる、青梅線

2025年、中央線＆青梅線にグリーン車が登場

2024年度末（2025年春）に予定される、JR中央線快速・青梅線の12両化。
変革のスピードアップのための投資計画～2022 年度設備投資計画～（PDF）
現在の10両に加えて、2階建てグリーン車を2両、増結します。

12両化するために、沿線各駅では、ホームを延伸しますが…
一番の難関は、東青梅駅。駅の両端に踏切があり、そのままではホームが延伸できません。

苦肉の策で、駅を単線化する予定です。

中央・青梅線12両化と、東青梅駅の工事の詳細は、上記記事をどうぞ。

さて、ここで気になるのは…
東青梅駅を単線化で、青梅線の列車本数が減るのでしょうか？

2023年春から、東青梅駅・ホーム延長工事が始まる

2023年2月より、東青梅駅ホーム延伸工事が始まります。

工事場所は、東青梅駅の西側・青梅駅方面です。
近隣住民への告知もされました。

東青梅駅ホーム延伸工事

東青梅駅ホーム延伸工事
日々、 JR東日本間係工事にご理解・ご協力を頂きまし厚くお礼申し上げます。
上記工事に伴いまして、下記の期間に昼夜工事を行わせて頂きます。近隣住民の皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解と、ご協力をお願いいたします。

工事期間：2023年 2月13日（月） -2024年3月末まで
時間：昼間作業（8:30〜17:00）、夜間作業（23:30-5:00）
事内容：東青梅駅ホーム延伸工事

施工会社：ユニオン建設

2023年3月には、延長ホームの基礎工事も始まっています。

更には、5月には、線路切換工事で列車の運休も。工事予告も配信されました。

JR東日本日本プレスリリース（PDF）によると、この工事以後は、東青梅駅が単線化。
上り・下りとも同じ番線からの発車、乗り間違えしないよう、注意が必要ですね！

2023年3月ダイヤ改正を読み解く

1年前倒しで、グリーン車対応ダイヤに？

2023年3月改正以降の、東青梅駅・時刻表を見てみましょう。

**東青梅駅・平日下り時刻表（2023年3月18日以降）**
JR東日本Webサイトより引用

**東青梅駅・平日上り時刻表（2023年3月18日以降）**
JR東日本Webサイトより引用

一番、列車の多い、平日の通勤時間帯をピックアップしました。
下り（青梅方面）、上り（東京方面）で、同時刻発車の列車がありません。
少なくとも2分ほど、余裕を持っていますね。
他の時間帯でも、2分以上の余裕を持っています。
工事を見据えて、単線でも運用できるよう、ダイヤを組んだのでしょう。

ダイヤ改正で、河辺〜青梅間は多少減便

2023年3月ダイヤ改正で、青梅線の列車本数は、多少減便しました。

東京・立川〜青梅間の列車は、平日・上り6本、下り4本の減便です。
ダイヤを見る限り、東青梅駅の単線化で、青梅〜河辺駅間は、物理的に1時間に8本→7本しか運転出来ないと推測されます。
夕方〜夜間の上り（東京方面）なども、やや減便しています。需要がないのでしょうね。

その代わり、といってはなんですが、中央線直通列車は大幅増発となります。
上り列車（東京行）の場合、通勤時間帯を含め、立川止まりのほうが少なくなります。
下り（青梅行）も、夕方〜夜の通勤時間帯は、青梅直通が大幅に増えました。
やはり、将来のグリーン車連結を見込み、通しで乗れるダイヤにしたのでしょう。
JRとしても長距離客をグリーン車に乗せれば、増収入になりますものね。

東青梅駅・南口改札は出来るのか？

JRのプレスリリースでは、1番線は撤去、ホームに柵を設置するとのことですが…
現在、東青梅駅は橋上駅。線路の上に改札口があり、ホームへ下るスタイルです。
でも、1番線を撤去するならば、南側1階に改札口を作れば、直接ホームへ入れますよね。

スペース的にも、問題なさそうです。

青梅市役所によると…
2023年3月現在、南口改札を造る計画は、特にないとのこと。
南口には、市役所・保健所などの公的機関や、都立高校などもあり、造れば利便性は高まるのですがね。
Suica専用改札でも良いので、是非、検討して頂きたいものです。

【2023年5月14日更新】東青梅駅の単線化後はこうなった

工事に向けて着々と準備中。仮設トイレも設置、工事資材も運びこまれています。

東青梅駅・立川よりのポイントも、準備が始まっています。
また、ポイント付近の架線も新しくなりました。

見納めの複線。

2023年5月13日、夕方から工事を開始。

2023年5月13〜14日の夜間にホームを設置します。

2023年5月14日、東青梅駅は単線化しました。

青梅駅側へホームを延長。片側の線路は、ホーム先端付近から撤去されました。

それにしても、ホームの幅が狭い！
もっとも、先端の10号車の車椅子スペースで乗降するドアは、狭い部分とならない設計。この辺りは、配慮したようですね。手前の柱が邪魔になるのが、難点でしょうか。
気になるのは…
プレスリリースによれば、後日、更にホームを延長する計画。その際、車椅子の乗降はスムーズなのでしょうか？家屋の廊下でも、90cm程度の幅を確保します。ホーム幅を広げるのか、今後の工事に注目です。