圏央道・青梅インター近くの、大東神社。
イチゴ農場、牧場もある、のどかな里の丘陵に鎮座します。
伊勢神宮ゆかりの本殿は、一見の価値あり。
境内の山に広がる梅林も見事です。
里山の梅林に抱かれた、大東神社
牧場の先の神社
圏央道・青梅インターにほど近く、青梅市・今井の大東神社。
神社の裏手は埼玉と、まさに東京の外れにあります。
あたりは、茶畑の広がる、長閑な光景。
雑木林からは、鳥のさえずりも。
牧場もあります。
大東神社へは牧場の横、というか、中を通って参拝します。
実はこの牧場、神社の方が経営。
神社とはいえ私有地、牧場の方がいらっしゃれば、ひとこと断って、拝観するのが宜しいかと。
「生産量は多くありませんが、東京牛乳にも使われています」
牧場の向かい側のイチゴ農園も、神社の方が経営。東京牛乳でイチゴミルクとか、自給自足できますね。
伊勢神宮ゆかりの本殿
神社は、牧場より一段高い丘の上です。
神社は昭和の創建とさほど歴史はありませんが、木造造りの立派な拝殿。
ピカピカな拝殿は、塵ひとつないかの如く、整然としています。
拝殿の奥に、本殿が。
本殿は神明造り。
この本殿は、伊勢神宮の古材を使用した、由緒正しい建築物です。
伊勢神宮は、20年に一度、遷宮(建て替え)をします。祭りの際、新しい社殿で、神のお迎えをする、という思想です。
木造建築の耐久年数、という実用的な側面もあるでしょう。
解体された柱は、各地の神社の修復に使われます。近年では、東日本大震災で被災した神社の再建でも使用。1300年間続く、壮大なるサスティナブル(持続可能な循環型社会)ですね。
本殿は、伊勢神宮と同様、天照大御神を祀っています。
屋根上の、前から後ろの丸い4本の木は、鰹木(かつおぎ)。偶数本では女神を祀る、といわれています。
解釈は様々ですが、古事記では天照大御神は女神、偶数なのも頷けます。
境内には、楠木正成親子の像。南北朝動乱を描いた太平記で、形見分けする「桜井の別れ」のシーンです。
丘の上の梅林
由緒正しい神殿を参拝した後、梅林も愛でましょう。
神社境内の西に、見事な梅林が広がります。
丘の斜面一面、梅の花。例年、3月初旬が見頃です。
白梅が中心ですが、紅梅も。
人家が少ないのか、澄んだ空に映えます。
花から香しい、ほんおり甘い香りが。
足元には、オオイヌノフグリやホトケノザも。
季節ならば、直売のイチゴをお土産にどうぞ。コインロッカー式の無人販売コーナーもあります。東京に、こんな美味しいイチゴがあることに、驚きますよ!
また、神社の方は、おうめ猫の会の代表も勤めています。「猫の街」青梅ですが、不幸なニャンコも多いのも実情。里山希望の方は、リンク先をご覧ください。
http://nyandahuru-life.blog.jp/
インフォメーション
JR青梅線・小作駅より、西東京バス「三ツ原循環」にて「物見塚」バス停下車・徒歩12分
●大東神社
住所… 東京都青梅市今井5-2440-70
電話… 0428-31-2540