おめ通は東京・西多摩エリアの地域情報サイト。
最近、文章校正にAIを使い始めました。
さらには校正用アプリも自作。
プログラマーでもない人間が、どんな方法で実現したのか…
そんな「メイキング・オブ・おめ通」なお話です。
意外と使える、ローカルAIの今
今回は座談会形式で

●登場人物

将門さん
自称・平将門の子孫。
青梅在住の40代男性。零細不動産会社社長。仕事はできるが、機械にはめっぽう弱い。座右の銘は「果報は寝て待て」。

笛姫さん
青梅の歴史的悲劇のヒロインと同名も、全く関係なし。
30代女性。大手製薬会社勤務の理系エンジニア。才色兼備だが、辛辣な毒舌が玉に瑕。

おめ通って、結構長めの記事もありますよね。

そうですね。記事によっては数千文字になることも。
そこで困るのが、誤字脱字。
何度も読み返しますが、それでも見落とします。

そうそう、校正あるある。

ありがちなのは
「自分では正しいと思っている」
間違い。
これはなかなか見つかりません。
そこで、AIに校正を手伝ってもらうことにしました。

おめ通ごときも、文明の利器を使うわけね。
ローカルAIは頭が悪いのか?

校正は「ローカルAI」を使っています。
簡単に言えば、「自分のパソコンの中で動かすAI」です。
きっかけは、2026年冬に買ったMac。
写真の管理・調整や、文章作成などを目的に購入しました。

写真用のMacを買ったと。おめ通は、写真が多いもんね。

メモリは32GBと、ちょっと贅沢な構成。
MacはAIと相性が良いし「AIも動くのでは?」と思い、試してみました。

ローカルAIは、そこそこ性能の良いパソコンでないとダメなの?

廉価版のMacBookNeoでも軽いモデル ※ なら動くので、一概にはいえませんが。
ある程度、性能の良いパソコンでないと快適ではないですね。
※モデル…AIの頭脳で、ルールや知識が詰まったデータファイル

ローカルAIって、いわゆるローカルLLM ※ のことですね。
ChatGPTなどに比べると性能が劣る、と聞いていますが?
※LLM…Large Language Model=大規模言語モデル

そうですね。複雑な処理は難しいかと。
でも文章の校正や要約なら、案外使えます。

仕事で使えるスピードなの?

ローカルAIには様々なモデルがありますが…
小さなモデル、つまり「頭脳」の小さいモデルならば、かなり速い。
例えばGoogleの「Gemma 4 E2B」なら、2,000文字の校正が1分弱。
おめ通の記事は大体1,500〜4,000文字程度なので、実用的ですね。

小さなモデルだと、パソコンのメモリーをひっ迫しないのでしょうね。
でも、知識が少ない分、頭が悪そう(笑)

そう、ChatGPTみたいに「何でも知っている物知り」ではない。
最新の情報や数学の問題を解くのは苦手な感じ。
でも、通常の校正や要約ならば、使えるレベルの性能ですね。
ローカルAIのメリットは?

ずばり、ローカルAIのメリットは?

まず利用料金が無料。
モデルを用意すれば、基本的に無料。
これは精神衛生上、良いですね。

そうね、クラウドAIの無料プランは、結構すぐに上限に達しちゃうし。

もう一つが機密保持性です。
外部に文章を送る必要がありません。
自分のパソコン内で完結できるので。

でも、おめ通の記事って…
校正して、すぐに公開しますよね?
機密保持なんて必要ないでしょ(笑)

まあ…
でも、世紀の大スクープを掴んだら、秘密にしたいし。

妄想癖、あるんですか(笑)
でも企業内の校正などでは、すごくメリットがありますね。

当然、AI自体の性能はChatGPTやGeminiの方が良いですよ。
でも、自分の作業に合わせ「道具としてのAI」にカスタマイズできるのが、ローカルAIの魅力かと。
AI校正アプリを作った理由は?

AIで文章を校正すると…
毎回、同じ指示を入力するのが面倒です。

AIのプロンプトを考えるのは、それなりに頭を使いますしね。

そこで
「自分専用の校正アプリを作ればいいのでは?」
と考えました。

自分でアプリを作ったんですか?

はい。ただし、私はプログラマーではありません。
GeminiやClaudeなどのAIにコードを書いてもらいました。
シンプルなアプリなので無料枠で作れましたよ。

チャットで要望をリクエストすると、アプリができるのですね。

AIに作ってもらったら、上手く動くか試す。
ダメな箇所は修正をAIに再依頼。
そんな感じで進めました。
つまり「AIでAIアプリを作った」のですね。

自作アプリでは、どのような仕組みでAIを動かしているのですか?

少し技術的な話をすると…
自作Webアプリ
↓
LM Studio
↓
Gemma4などのAIモデル
LM Studioは、パソコン上で好みのAIモデルを登録して動かすソフトです。
そして、LM Studioには外部のアプリから、AIを呼び出せる機能があります。

ほうほう、一から処理しないと。

自作Webアプリから文章を送り、LM StudioがAIモデルを呼び出します。
すると、校正結果が戻ってきます。
つまり、AIそのものは作っていない。

すでにあるAIをアレンジした、ということですね!
人の褌で相撲を取る、みたいな。

そんな感じですね。
ちなみに、自作アプリはいわゆるWebアプリ ※ です。
Chromeなどのブラウザ上で動きます。
※Webアプリ…Webブラウザのみで動くアプリ

AIを使えば、ど素人でも簡単にアプリを作れちゃうの?

う〜ん、簡単でもないけれど、ハードルは低くなった感じ?
AIと意思疎通できないこともあるし、意外と根気が要る。
イメージ的には、Excelでちょっと複雑な仕事ができるタイプの方ならば、大丈夫かな?
ローカルAIは、自分好みのAI

アプリの説明をしましょう。
「元の文章」欄に文章をコピペしてボタンを押せば、校正します。


なるほど、校正箇所に色が付いて、一発で分かる!


校正モードは3種類あります。
「ビジネスモード」はお堅い文体。
「カジュアル」はWebサイトやエッセイ向けの文体で校正します。

「リライトモード」があるけれど?

趣旨は変えずに、文体を大幅に書き換えるモードです。
別の表現を試したい時に使います。

要約もできるのですか?

要約は3モードあります。標準的な要約のほかに
- ショートサマリー…50〜200文字程度の概要
- プレゼン資料…冒頭に概要を入れ、表組みも駆使する資料向けの要約
も作りました。

一発でモードを切り替えられるから、便利ですね。
あと「変換」というのもあるけれど、これは?

普通の文章を、箇条書きや表組に変換できる機能ですね。
短めの文章向けかな。
Excelなどの表計算アプリに、そのまま表組をコピペできるモードもあります。


設定画面では、文章はそのままにモデルを切り替えられます。

それって、メリットはあるの?

同じ文章でもモデルによって、校正の傾向が違います。
なので、複数のモデルで校正をかける時に便利です。

なるほど、モデルによってアルゴリズム(計算手順)が違い、校正の結果も違うのか。

面白いのは大きなモデル、つまり「知識量が多い」からといって、必ずしも良い結果でもない。
総じて大きなモデルは、細かいところまで修正しがち。
これは諸刃の剣で、ケースバイケースで使い分ける感じですね。
AIに丸投げしない理由とは?


おめ通の場合、ブラウザ上で編集するので…
校正と実際の文章を見比べて、修正します。

コピペで一括修正しないの?

全文コピー機能もあるし、ファイル出力も可能なので、原理的にはできますが。
私の場合、原文と照らし合わせて
「これは採用」
「これは採用しない」
とジャッジします。

ああ、AIも間違えるしね。クラウドのAIだって的外れなことも多いし。

AIに丸投げはしないで、最後は人間が確認。
それがAIと上手く付き合える距離感でしょうね。

ひとつ、気になることがあるんですが。

何でしょうか?

最近の記事、AIで文章を校正しているんですよね?

はい。

なのに、誤字脱字があるんですが。

ありますね、そこかしこに(笑)

それは…
言わない約束です(笑)

能書き垂れにありがちなパターンだな。




















おめ通管理人
西多摩の地域情報サイト「おめ通」を運営するナゾの人。都区内から西多摩へ移住。2020年よりおめ通を運営。
グルメ、レジャー、登山、移住、生活情報などを発信。