福生市・加美平の「勝藤」。
全国的にも珍しい、「亀焼き」専門店です。
今川焼き風の、いわば、たい焼きの亀版。
パリッと香ばしい皮と、程よい甘さの餡が魅力です。
まさに隠れ家! 福生ならではの、亀焼き専門店
まさに、知る人ぞ知る亀焼きの店
JR青梅線・福生駅東口の、亀焼き専門店「勝藤」。
羽村方面へ線路に沿って進むと…
看板などもなく、通り過ぎてしまいます。
唯一「営業中」のノボリがありますが、何を営業しているのか、分かりませんね。
勇気を持って中へ入ると… 花咲く庭に、テーブルとベンチがあります。
更に奥へ進むと… 「福生 亀焼き」の、のれんが。
そう、ここは全国でも珍しい、「亀焼き」専門店です。
筆者は、店前の道を時々歩きますが、長い間、お店の存在に気が付きませんでした。
地元の常連さんで、充分商売が成り立っているのでしょうね。
亀焼きとは?
たい焼きは、麻布の浪花屋総本店が発祥とされます。
最初は今川焼きを売り始めたようですが…
今川焼きを始めたが一向に売れず,亀の形の亀焼きも失敗する.ところが,めでたいタイの姿にしたところ,(略)飛ぶように売れたという。
国会図書館 レファレンス協同データベース より引用
たい焼きの前に、亀焼きを販売したのですね。
もっとも、浪花屋総本店が亀焼きを始める前、既に亀焼きは別の店で販売されていた、という説もあります。
どちらにしろ、たい焼きより亀焼きのほうが歴史が長い、ようです。
亀焼きやたい焼きは、今川焼きのバリエーションですが…
小判型の今川焼きに比べ、形が複雑で表面積が大きいの特徴。パリッとした食感を楽しむには向いています。
福生名物・勝藤の、亀焼き
勝藤さんの亀焼きは、あんことカスタードの2種類。どちらも税込み120円です。
もちろん亀形です。
亀甲の中に、表には「福」、裏には「福」と記されています。
わざわざ特注して、型を造ったのですね!
「福が生まれる」
「福に生きる」
と、福生ならではの縁起、験担ぎですね!
前側は、ちゃんと目玉もあります。表裏の型の境目にできるバリが、口になっているのがグッドアイディアです!
基本、テイクアウトですが、お庭のベンチでも頂けます。
小豆とカスタードの両方を頂きました。
注文してから焼いて、ホカホカです!
まずは小豆から。
やや薄皮で、小豆タップリです!
粒あんで、小豆独特の香りと食感が、優しい甘みとともに、口に広がります。
外はぱりっと、中はフンワリと、程よい焼き加減の皮も美味いですね。
カスタードもイケます。程よい甘さのクリームで、あとを引く美味さです。
冷えても中々美味いですが…
テイクアウトならば、軽くオーブントースターで焼くと美味しいでしょう。
亀は万年、長寿の意味も込めて、ご両親や、ご祖父様・ご祖母様へのお土産にも、良さそうな亀焼きですね。
インフォメーション
JR青梅線・福生駅より、徒歩10分
●福生亀焼き 勝藤
営業時間… 9:30〜16:30
定休日… 土・日曜日、祝日
住所… 東京都福生市加美平2-2-15
電話… 042-553-2951