五十余年の歴史が黄金に輝く、元秋川高校の、メタセコイア並木

圏央道・日の出インター近くの、元秋川高校跡地。
1965年、同校の開校に際し、植えられたメタセコイアが見事です。
残念ながら、敷地内には入れませんが、外から眺めるだけでも圧巻。
特に、秋の紅葉時は、見事な彩りとなります。

150m長のメタセコイア並木

日本最古?1965年のメタセコイア並木

1965年に開校した、都立秋川高校。
都立としては唯一の、全寮制高校でした。
当時、伊豆島しょなど、全日制高校のない地域の進学先として開校。
開校を記念し、植樹されたのが、メタセコイアです。

一説によれば、メタセコイアの並木道は、ここが日本初。
これは、「並木」の定義にもよりますが…
おそらく、日本で一番有名なマキノ町の並木は、1981年に植樹。
それよりも15年も前、かなり古いことは確かです。

メタセコイアは、成長が早い木です。
そもそもメタセコイアは、中生代ジュラ紀に栄えた植物。
そう、あの恐竜の全盛期です。
その後、ほぼ絶滅しましたが、1946年、中国・四川省に現存されていることが確認されます。
その苗がを元に、各地で植えられました。
つまり、大木でも、樹齢はせいぜい、70年程度なのです。

秋川高校航空写真1970s
秋川高校航空写真2008
秋川高校航空写真1980s
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電⼦地形図(国⼟地理院)を加⼯して作成

1970年代、1980年代、2008年の移り変わりです。
どんどん成長しているのが判りますね。
70年代には、ほとんど苗木のような木々も、約10年後にはかなり生い茂っています。

秋川駅から、グルっと周って武蔵引田駅まで散策

秋川高校は、2001年に閉校。
島しょでも高校が整備され、入学者が減少したのでしょう。
(今は逆に、島しょの都立高校へ、島外からの入学者を受け入れる取り組みが盛ん)

閉校と前後して、三宅島の噴火が発生、全島避難となります。
島の小・中・高校を、秋川高校敷地内に併設しました。
その役割も、2007年で終了。
以後、敷地には、基本的に入れなくなりました。

というわけで、メタセコイアは外から眺めるだけですが…
ならば、敷地を一周してみてみました。

あきる野市のサザンカ


秋川駅を起点に、歩きます。
圏央道をくぐり、少しずつ畑も増える長閑な風景となります。
人家の垣根には、サザンカも咲き誇っています。

あきる野市・秋川高校のメタセコイア

しばらくすると、遠くにメタセコイアの並木が…

あきる野市・秋川高校のメタセコイア

近づくと、金網越しにススキの原、そしてメタセコイアの並木が、輝いています。

あきる野市・秋川高校のメタセコイア

敷地に沿って歩きます。

並木のほぼ正面に、着きました。

イオンモール日の出
イオンモール日の出

道を挟んで向こう側は、イオンモール日の出。
日の出町が誘致した、巨大ショッピングモールです。

ここの固定資産税収入で、日の出町では、15歳以下と75歳以上の医療費が、無料となったとのこと。
余談はともかく、休憩やお茶するには良いでしょう。

東京都立あきる野学園
東京都立あきる野学園

南下して、東京都立あきる野学園の敷地を周るように進みます。

あきる野市・秋川高校のメタセコイア

道を東に曲がり進むと、並木道の正面に出ます。
やはり、金網越しですが、立派な並木です。

あきる野市・秋川高校のメタセコイア

ほぼ一周したので、武蔵引田駅へ向かいます。

線路際の道を、ノンビリ歩きます。

あきる野市立西中学校

左手には中学校。
ちょっといい風景ですね。
それにしても、この辺りの学校は、敷地が広い。

線路越しに、奥多摩の山々。
しばらく歩けば、武蔵引田駅に到着します。

インフォメーション

コースマップ

全行程約3.2km、おおよそ徒歩50分程度

問い合わせ先

あきる野市
秋川高校のメタセコイア
あきる野市百景マップ(PDF)

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