日光脇往還の宿場、埼玉県・入間。
旧石川組製糸西洋館など、歴史ある洋館も点在します。
青梅から、圏央道の側道を往き、入間へサイクリング。
広大な茶畑が広がり、車の往来も少ない、快適な道です。
サイクリングロードなみに快適? 青梅から入間の洋館へ旅する
青梅・河辺駅から、圏央道・側道へ
高速道路と並行する、側道。
信号、交通量も少なくサイクリングには最適な道です。
圏央道の青梅から入間にかけては茶畑も広がる長閑な風景。
側道を通り、入間の洋館へ、片道約14kmを自転車で往きます。

起点は、JR青梅線・河辺駅北口。
駅西側の公営駐輪場には、レンタサイクルうめクルもあります。

河辺駅北口から「河辺北大通り」を350mほど北上し、若草通りを右折します。青梅街道より交通量も少なく、自転車でも走りやすい道です。
若草通りを約1km進み「わかぐさ公園東」交差点を左折します。

500mほど進むと、新町御岳神社に到着。
春は桜も見事な神社です。詳しくは豪華絢爛!青梅・新町御嶽神社の、桜づくしの春をご覧下さい。

自転車から降り、境内を進むと、左手に遊歩道が現れます。
この遊歩道の下は、圏央道・青梅トンネル。市街地を通過するため、約2kmの地下トンネルを設けました。

住宅街を抜けると、圏央道の側道に出ます。交通量も少なく、快適です。
青梅インター付近まで所々、道を横断しますが…
安全のため、圏央道北側の側道・物見塚通りの交差点を渡る方が安全です。

青梅トンネルの出口。
都市部を潜るトンネルで、2階建てです。八王子方面が上、埼玉方面が下となる様子が分かります。
入間インターを経て、旧石川組製糸西洋館へ

青梅インターを回り込む側道を往くと、埼玉県に。一気に長閑な風景となります。

八高線の踏切を渡ります。ちょっぴり旅情を感じる光景?
さらに圏央道の側道を往きます。できれば、左側の側道がオススメ。広大な茶畑の先に、大岳山も見えます。

側道を離れ、茶畑を散策するのも良いでしょう。関東有数の茶畑は見応えがあります。

側道を東へ。入間ガスのタンクが現れます。
右が入間ガスのキャラクター「いるまるくん」、左が入間市のゆるキャラ「いるティー」。
案外、知られていませんが…
東京多摩地方や埼玉には、東京ガス以外にも、都市ガスを供給する会社が結構あります。

青梅インターから約5km側道を走ると、入間インターに到着。

入間インターの先で「茶どころ通り」を右折。国道299号線を横断し、入間市街地へと進みます。
229号線から、茶どころ通りを230m進み、路地を右折します。

国道16号線・扇町屋南交差点を渡り、「会館通り」へ。
入間市街地は日光脇往還など、歴史ある道を通りたいところですが…
旧道で道も狭く、交通量も多いのが難点。その点、会館通りは比較的、快適です。
会館通りを1.4km程進み、入間市役所前で国道463号を右折、140mほど進み、「入間市役所」交差点を左折します。

約750m北へ進み、埼玉県狭山保健所前の交差点を左折、西武池袋線の下を往きます。
西武線から170mほど進み、左折すると旧石川組製糸西洋館の駐車場に到着します。
限定公開の、旧石川組製糸西洋館
石川製糸製糸西洋館は、1921年に建設。
当時、日本で生糸の出荷高が6位だった、製糸会社・石川組製糸の迎賓館です。
春秋の土曜・休日を中心に、一般公開日を設定。

石川製糸製糸西洋館は、国の重要文化財。
内部にはエアコンが難しく、空調の関係で夏冬の公開しないのでしょうか?
ともあれ確認の上、お出かけください。

一見、レンガ造りのようですが、木造建築。

1階の応接間。木造建築としては、かなりの天井高です。

ドアや窓、壁などの細部まで、美しい装飾です。

1階の食堂。南面、東面に窓があり、採光の良い部屋です。

天井、照明の意匠にも注目。
ヨーロッパではアールデコが流行、直線的な装飾を、和調にアレンジしたのでしょうか?

1階の客室。北側のためか、出窓風とし、採光時間を長くなるよう工夫されています。

1階エントランスの階段。

2階、大広間からの階段。

大広間・北側にはステンドグラスが設置されています。

ステンドグラスは、中国の「四君子(蘭・竹・菊・梅)」の意匠。

2階には2部屋の和室も。欄間の意匠も素晴らしい!

和室を囲うように、縁側があります。

2階から別館の屋根。入間・小谷田地区の瓦を使用、鬼瓦は石川家の家紋「丸に笹竜胆」です。
武蔵豊岡教会
国道16号沿い、道を挟んで武蔵豊岡教会があります。
せっかくなので、立ち寄りましょう。

130年もの歴史のある教会。
日本で数多くの教会建築を手がけた、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計しました。

国道16号の拡幅と老朽化のため、2014年に修繕。外装は変わりましたが、内部は建築当時と変わらぬ姿です。

礼拝所のため基本、一般には公開されていません。外からの見学となります。
散策を終えたら、往路を戻ります。
青梅・河辺駅との標高差は約120m。地味に上り基調、ノンビリ帰るとしますか。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・河辺駅より、片道14.2km
問い合わせ先
- 旧石川久美製糸西洋館
https://www.alit.city.iruma.saitama.jp/110/20200101131000.html - 日本キリスト教団 武蔵豊岡教会
https://musashitoyooka.holy.jp